2006年出生数が山陰両県で増加
『2006年に山陰両県で生まれた赤ちゃんの数(出生数)が、増加に転じたことが5日、両県の人口動態統計(速報値)で分かった。島根は6485人で前年より333人増、鳥取は5499人で197人増。両県とも05年の出生数が大幅減で、過去最低を更新しており、その反動という見方もあるものの「超少子化」の中、朗報になる。出生数が増加に転じるのは、島根が2年ぶり、鳥取は3年ぶり。全国的にも06年の出生数は前年より約3万2000人多い112万2278人で、6年ぶりに増加。景気回復などで雇用が安定したことが、結婚や出産の増加の一因とみられる。』と言う記事があった。
この記事の「景気回復などで雇用が安定したことが、結婚や出産の増加の一因とみられる」と言う部分に関しては疑問に思う。直接的な理由にして良いのだろうか?「景気が悪いから出産をしない」のであれば、少子化対策は経済効果が上がってバブル期のような状態だと解決出来る問題になる。本当にそうなのか?と疑問に思う。女性が出産をしない理由は「経済的理由」だけなのだろうか?もっと本質的に問題があるように思うのは私だけだろうか?
確かに経済的理由は出産に大きな要因がある事も事実だろうが、女性の社会進出で男女間の平等性を唱ってきた事が出産率を下げている事になってるように思う。出産をしても元の職場に戻れる保障や、地位などの処遇も同様に元の位置に戻れる保障が全く無ければ、仕事に情熱を持つ女性が働きながら出産・子育てを考えないと思う。子供が母体に宿ると直ぐに「会社を辞めないと」と言う女性の犠牲に頼って来た背景は否めない。そんな社会秩序を変えて行かないと、女性が安心して出産・育児とならないのは致し方ない。「経済的理由」のみで考えるのは危険だと思う。
私の周囲の女性も出産に対しては否定的な解釈を持つ人が多い。実際には「今の職場を続けて行けるのか?」と言う不安視が常にあるようだし、「社会的地位が落ちるのが心配」と思っている人も多い。学生時代に優秀な成績で社会進出した人は特に思うのではなかろうか。「子育てに不安がある」と言う話しは多く聞くが、その「不安」は何なのか?をしっかりと把握しないと、本当の意味での「不安」解消が出来て居ない状態であると、もっと出産をしない人が増える傾向にあると思う。女性の生の声を聞かないで対策を講じている少子化対策は、空想の敵と戦ってるような感じがしてならない。
山陰両県での出産率が上がった事は喜ばしい事ではあるが、この数字で満足しているようでは少子高齢化は進む一方だと思う。上がった数字に一喜一憂しないで、もっと上を目指す努力を怠る事なく進めて貰わないと、子の将来に危機が訪れる。頑張って欲しいもんだ。
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